私は無類のスキー好きでして、冬は休みの全てをスキーに費やすべく努力?しております。
幸い家族に反対するものも無く調子に乗って滑っていましたが、子供を抱っこしてコブの急斜面を滑って以来ギックリ腰となり、ガラスの腰であることが判明しました。
はっきり言って穿刺の中腰姿勢はガラスが砕けそうです。
まあそんなことはいいとして、この冬スキー場で下肢が不自由で車椅子に乗っておられる方がスキーに挑戦しておられるのを見かけました。
初めてのスキーらしく、インストラクターがマンツーマンで教えておられ、両手にミニスキー付のストックを手にしてスキー付の椅子に座って滑るのですが、うまくいったかと思うと激しく、それは本当に激しく転んだりで悪戦苦闘の様子でした。
しかし表情は楽しそうで、雪まみれになりながらインストラクターと笑って滑っておられ、こちらもなんだか楽しい気分になりました。
なかにはベテランで器用に滑っていかれる障害者の方もおられ、子供たちもすごいね、すごいねの連発でした。
下肢の障害をものともしないチャレンジ精神に、私も清々しい気分になりました。
何が普通の感覚かは分かりませんが、下肢が不自由でスキーに挑戦しようという方は普通そう多くはないと思います。そのあきらめない気持ちが素晴らしいと思うのです。
透析に携わる者として、患者の皆さんが何気ない普通の生活は勿論、新しい何かに挑戦するお手伝いができれば素晴らしいなと、このスキーヤーの姿と重なってまた強く思うのでした。
真っ白なスキー場で 「元気で長生き自己管理」 、「しっかり食べて、しっかり動いて、しっかり透析」 、 「日々感謝と修行」 という私のお念仏を呟きながら、やっぱりこれが基本だよなあと勝手に納得するのでした。
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